今回の表紙は、四天王寺大学の最新設備で構成された、現代的でアーティスティックな看護棟です。2019年4月に看護学部が誕生し、さらに2020年4月には大学院看護学研究科〔看護学専攻〕も開設されます。
<編集後記>
学校現場でのスポーツ活動をめぐる議論がさかんです。教員の働き方改革で、学校教育と部活動を切り離すという意見も出されていますが、学校現場の視点からみると理屈だけでは、一朝一夕で解決できない問題を含んでいます▼小学校の運動会での組体操の実施についても、賛否両論に分かれ、例年9月に実施が多かった秋の運動会も熱中症等の懸念から見直しが議論されています▼ゴルフ、テニス、卓球、ラグビー、バスケットボール、バドミントン、陸上、水泳、スキー、スケートなど、日本選手の実力は世界トップレベルで活躍できるまで高まっています▼その基礎はどこで培われているのかというと、小学校の体育科やクラブ活動、中学校の運動部活動が大きな役割を果たしていることは疑いのないところです▼弊誌では「スポーツと教育」コーナーで、四氏がリレー方式でそれぞれの立場からコラムを執筆しています。今号では、〝スポーツの力″をモットーにしている比嘉悟氏がバスケットボールのことを書いています。(佐藤安市)
<いのちのかけがえなさを感じる大切さ>
桃山学院教育大学人間教育学部人間教育学科准教授 今宮信吾先生の、いのちの教育を考える(11)では、いのちの大切さといのちを落とすことの悲しみ、またそれらにおける子どもたちの学びについて書かれています。
昨今、事故や事件で子どものいのちが亡くなる事件が後を絶ちません。そうした日常に流され、悲惨なニュースで受けた衝撃も、また新たな悲しいニュースにより、薄れていってしまうことがあります。今宮先生の記事では、被害者のご遺族のコメントや、子どもたちの詩が紹介されており、一人ひとりのいのちの尊さを思い出させてくれます。情報過多な時代だからこそ、忘れてはならない大切な感情です。
大阪芸術大学短期大学部保育学科長・教授 西林幸三郎先生の「学級担任が子どもの課題解決に重要な役割を果たすべきⅡ」を読みました。
この話では、担任の「あたり」「はずれ」問題について書かれていました。この問題について、西林先生は子どもの成長を信じて毎日をじっと待つ教育の営みと、「あたり」「はずれ」問題も担任の成長を信じ待つ姿勢が同じと述べられています。また管理職側が「あたり」「はずれ」と先生を評価したなら組織が崩壊するのではないかとも述べておられます。
この話を読み、「はずれ」と是認せずに先生の成長を信じ待つ学校は学校経営においてもよい関係が成り立ち、先生の成長とともに子どもからの評価もあがっていくのだろうと思いました。
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